以前の記事で鞣しについて少し説明しましたが、
今回はタンニン鞣しについて。
鞣しは皮から革にする工程のことで、その際に用いられる「鞣し剤」により
鞣しの呼び名が変わってきます。
様々な種類の鞣し剤がありますが、現在の主流は3つ。
タンニン、クロム、その二つを合わせたコンビネーションです。
タンニン鞣しとは
植物から抽出できるタンニンという成分により、革を鞣します。
タンニンを含む植物は自然界に多く存在しますが、現在では大量生産の関係から
ミモザ、ケブラチョ、チェストナットから抽出し鞣している所が多いようです。
また、タンニン鞣しの特徴としては、
経年による革の変化が顕著に表れ、使用によるアタリや変色が起き易いこと。
使い込むことで革の風合いが増し、パーソナルなものになっていきます。
これは、植物タンニン鞣しがクロム鞣しに比べ熱に弱い事などから
日焼けや酸化をしやすく、
また油分を吸収しやすいという性質からだったりします。
その他にも、コシやハリがあり型崩れしにくいという特徴があります。
タンニン鞣しについて素敵な動画を見つけましたので、見てみてください -^
動画:タンニン鞣し革の魅力
●追記記事:「クロム鞣しについて」はこちら